平成20年8月10日(日)
<コース>
扇沢〜針ノ木峠〜針ノ木谷〜渡船場〜平ノ小屋〜五色ヶ原〜龍王岳〜一の越〜東一の越〜タンボ平〜黒部ダム(ランはここまで。ダムからトロリーバスで扇沢へ)
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時刻 |
ラップ |
コースタイム |
ラップ/コースタイム |
扇沢 |
4:30 |
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大沢小屋 |
5:00 |
0:30 |
1:30 |
0.33 |
針ノ木峠 |
6:00 |
1:00 |
3:30 |
0.29 |
渡船場 |
8:10 |
2:10 |
7:00 |
0.31 |
※船出港 |
10:20 |
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平ノ小屋発 |
10:50 |
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刈安峠 |
11:20 |
0:30 |
2:00 |
0.25 |
五色ヶ原 |
12:25 |
1:05 |
2:30 |
0.43 |
龍王岳 |
13:50 |
1:25 |
4:30 |
0.31 |
東一の越 |
14:20 |
0:30 |
1:35 |
0.32 |
黒部ダム |
15:25 |
1:05 |
3:20 |
0.33 |
合計 |
10:55 |
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25:25 |
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※2時間待ち含む |
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<メンバー> 単独(扇沢までインプ)
<レポート>
行きたいと思ってなかなか行けない立山から上高地のトレイルランでは、龍王岳周辺の雪渓に注意(夜間走行になるし)ということなので、今回はその下見が重要な目的のひとつだった。また、魅力的な針ノ木谷(さらに去年登山道整備されたらしい)、黒部ダムの渡船、初めての五色ヶ原、R&Bパーティーのそうめん、などなどいろんな目的およびお楽しみがあった。
このコースのいいところは、整備されているらしいが、半分沢下りのような針ノ木谷を通るところと、渡し舟にのるところ、それから黒部を横断し、再び稜線に出て、出発点の扇沢に戻ってこれるところ。さらに渡し舟の時間、トロリーバスの時間に間に合わねばならないのでレースの関門のような気分が味わえるところ。
針ノ木雪渓
大沢小屋までは知らないうちに右岸側を歩いてしまい、登山道から外れてしまった。しかし、道の両側から草は茂っているが、明瞭な踏み跡をたどると小屋に着くことができた。小屋を過ぎて沢をつめていくと、雪渓になる。しかし、特に急傾斜にもならないし、簡易アイゼンの必要性も感じなかった。ただし、ここを速く下りたい人は、あったほうが楽で安全かもしれない。
針ノ木峠から針ノ木谷出合まで
あまり使われていないのか、不明瞭な部分があるものの見失うことはないし、ペンキマークがところどころあった。ただし、沢に入り始めてからは不明瞭になり、時間の掛かる下降となった。中高1パーティーと若者1パーティーにあった。前者は僕と会って「来る人いるんだね〜」と言っていた。後者のパーティーは途中にあった岩場の下りで苦労していた。また、荷物も多そうで、見ていて心配だった。無事、目的地に行けただろうか。
針ノ木出合から渡船場まで
川沿いの登山道は出水時の撹乱を受けるため、登山道として安定しない宿命がある。しかし、針ノ木谷のような開けた沢で、かつ滝のような障害がない沢であれば、登山道として整備しなくても(歩くのに時間が掛かるにしても)藪化しないため通過できるメリットもある。
針ノ木谷は針ノ木谷出合からしばらくが、よく分からなかった。分からなかったし、ひどい倒木帯があって苦労した。つまり、整備はされていない状態に感じた。
けれど、沢沿いに下るのは間違いないから、沢歩きに慣れている人であればまったく問題ない。自分も石の上の渡渉を繰り返したものの、靴をぬらすことはなかった。しかし、普通の登山靴の中高年がここにくればどうなるのだろうか。結構苦労するかもしれない。
船窪谷出合を過ぎてしばらくすると右岸側をながーく高巻きする登山道が出てきた。どうやら「整備した」という登山道はここからなのかもしれない。
この「整備した」登山道なのだが・・・山の斜面に生える木々が切り倒されただけのように感じられるところが多くあったので、なぜ(多くの木々を伐採してまで)このような高巻きを作る必要があるのか疑問に感じた。沢の部分は今回歩いていないので分からないが、どうしても高巻かなくてはいけないのか・・・そのような疑問を途中であった道を整備中の方に聞いてみた。すると高巻かなくても川通しに行けるが、苦労するので歩きやすい道をつけているのだ、という話だった。「きみのような素人でも歩けるようにな。ははは」などと言っていたのでどうやら親切心が発想の原点らしい。
はたしてこの整備が必要だったのかは、高巻いてしまった部分を歩かないと分からないので、なんともいえないが、黒部ダムに高いお金を払わずにいけるし、黒部横断ルートにもなるので貴重であることは間違いない。こうして恩恵もこうむっているわけだし。あまりイケズな言動は控えておこう。
ちなみに高巻きルートより下流の登山道は下草が刈られ、テープがいたるところにつけられているので、ほとんどのセクションで走ることができた。今年も今後も整備中のようであった。しかし、高巻きルートは別として、河畔林や河原を登山道として成立している部分がどうしても多くなるので、出水時の撹乱によって容易に登山道は消失するであろう。その都度整備する組織がいなければ、再び登山道が消失する可能性を十分にはらんでいる・・・。
船着場へ着くが、2時間も早く着いてしまった。本でも持ってくるんだった・・・ボーっとしてすごす。贅沢な時間だったでしょうか。
※船は無料だったのですね。昔乗ったけど忘れていました。ところであの船はどうしてあんなに動作がのろいのでしょう。
平ノ小屋〜五色ヶ原
平ノ小屋でR&Bパーチーにあった。食料をもらった。そうめんは間に合わず食えなかった。五色ヶ原までは心臓にがんばってもらった。
五色ヶ原〜黒部ダム
五色ヶ原の平坦面を形成していると見られる溶岩流の断面がザラ峠に向かう途中に見えた(五色ヶ原の西斜面)。ザラ峠を過ぎて獅子岳に向かって登っていると、前からトレイルランナーらしき人が小走りで降りてくる。少し話しようと思って立ち止まって挨拶すると、胸にゼッケンをつけている。???まさかTJAR?あれって今日(8月10日)スタートなのは知っていたけど、南からだと勝手に思っていた。確認するとやはりレース中らしい。昨年ハセツネで女性1位のM瀬さんだった。自分はゴール直前で追いかけられたので、その話をしそうになったが、レース中だし、向こうはそんなことなど知るわけないので、挨拶だけでお別れした。
※そのとき、あっと思った。知り合いのM下さんも走っているから、こちらが走っているうちに会えるかもしれない。しかし、結局、M瀬さんより早く通過していたらしく、会うことはできなかった。残念!
その後は、ダラダラと走る。TJARの人たちと3人程度あった。それから面識はなかったけれどhiroさんにもあった。
一の越から東一の越まではあっという間だった。御山谷を見ながら下る。タンボ平は長くて単調でつまらなかった。サクサク下ってダムへ。後で知ったが、R&Bパーティーは自分よりチョット前にトロリーバスに乗っていたようで、ニアミスだった。知っていたらもうちょっと気張って帰りに合流できたかも。
このコースだと、帰りのトロリーバスだけで黒部ダムを横断・周遊できる。しかし、トロリーバスだけでも1400円くらい?(忘れた)取られたよ。。。
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針ノ木雪渓 |
針ノ木峠 |
針ノ木谷出合 |
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赤テープがちらほら |
高巻き |
どこか忘れたが針ノ木谷の下流 |
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渡船場時刻表 |
船着場 |
ザラ峠 |
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TJAR中のM瀬さんにバッタリ |
獅子岳 |
龍王岳付近 |
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東一の越にて |
東一の越からタンボ平 |
今は通行止めの雷田へのトラバース |
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