小窓尾根〜剣岳〜早月尾根

平成20年5月2日-5日
参加者:CL:dani、SL:こごどん、ジャック、ようぺい


<5/2>
9:00 土尻P集合
12:00ごろ 馬場島

 ようぺい君に迎えに来てもらい、ジャックさんちに向かう。その後、こごどんと土尻で合流し、こごどん号で馬場島に向かう。白馬経由で。高速降りて上市方面に向かい、途中のサンクスで右折。ひたすら行くと、看板が出るので左折。馬場島へ。

<5/3>
12:00すぎ 事件発生
3:00頃 こごどん帰還
5:00 起床
5:50 馬場島出発
6:30 取水口
7:30 池ノ谷出合(高巻き渡渉なし)
11:00 1600m尾根上
12:00 1900m
14:00 2280mニードル手前(テン場)

  馬場島にはそれほど車は多くなかった。キャンプ場に近い一番上のPに余裕で駐車できた。明日は早いのでPの近くの芝生の上にテントを張って、寝る準備をする。マットも引いてさあ寝ようというときに、こごどんが車からテン場にこないのに気づく。聞けば、こごどんは車でなにやら探し物をしていて、思いつめた様子で無言だったという。ふーん。こごどんが無言のときはろくなことがないのでかまわず寝ようとするが・・・たぶん何か重要なものを忘れたに違いない。

  しばらくするとこごどんがテントに来たので、何を忘れたのか聞く。なかなか言わなかったが、なんとカッパを忘れたらしい。その後、6時までに帰ってくると言い残して、車で走り去っていった。。。眠かったのでどうにかなるだろうと皆寝てしまう。

  やがて3時ごろにこごどん戻ってくる。なんと富山のドンキまでカッパを買いに行ったという。我々はたぶん実家までカッパを取りに戻るだろうから、こごどんが戻ってくるのは遅くなるだろうと思っていたからびっくりした。

  5時くらいまで寝て、6時前に出発する。

  取水口までは当然ながらさくさく行く。渡渉のためにサンダルを持ってきていたが、水流が多く、あっさりあきらめ、取水口脇からの夏道(右岸)を登り、タカノスワリをパスし、池ノ谷出合手前に下降する。出合からしばらく左俣を行くと、雷岩らしき巨石があったので小窓尾根に取り付く。3時間?くらいで尾根に出る。

  尾根上は1600m、1900m地点が幕営適地と聞いていたが、時間があったのでがんばって進む。最終的に尾根がやせてくる2100m地点で幕営を考えたが、時間的に進めそうだったので、そこもパス。5/5の天候が悪くなる可能性を考え、できる限り行こうということになった。2100mからは行ったん少し下って急な雪壁を登る。雪がやや悪かったので雪とブッシュの境界を登った。そうして池ノ谷側に尾根が延びるところ(ここには後続パーティーが幕営)より少し進んだところ2280mに幕営した。目の前にニードルがそびえたっている。
 

<5/4>
3:00 起床
5:00 テン場発
6:10 ドーム頂上
8:00 ナイフリッジ上
9:00 小窓の頭
10:00 小窓の王
12:00 剣岳
13:00 山頂発
15:00 早月小屋

  5時にテン場発。すぐにニードルの池ノ谷側を越えてドームのコル側に行こうとすると、懸垂用の支点を発見。トラバース気味に降りればよさそうだが、岩がもろそうでやな感じ。懸垂もどこまで降りればいいのかよくわからない。結局、5mくらい懸垂して、トラバースして岩場を回り込めば、コルに出られた。先日、単独の宇都宮の方が滑落死されたのはここなのではないだろうかと思った。

  ドーム手前のコルからはドーム正面のブッシュ帯から登るのではなく、やや赤谷側の雪壁を登ると苦もなくドームに出られた。ドームからはやや下りピラミッドピークに向かう。ピラミッドは池ノ谷側に少し下りブッシュを登ってから雪壁にでて、しばらく登ってから再びロック&ブッシュなところを登ると簡単に抜けられた。
  そこから少し進むとようやくナイフリッジについた。ここは唯一の難所と思っていたので迷わずロープを出す。フィックスする場所を探しながらロープを伸ばすと、再び悪い岩場の下に出た。ぼろい残置ピトンが見える。ここでフィックスしようとするが、ナイフリッジで誰か落っこちることを考えると周りの木はちょっと頼りなかったのでピトンを打って支点を作って皆を迎える。ちょっと時間をかけてしまった。この上も少し悪いのでロープを使った。
  しかし、後であがってきたこごどんがこんな支点を作っているから遅いんだ、ギアを見せたいだけだろう、みたいなことを言ったのでかなり頭にきてしまった。フォローがこごどんだけだったら、その辺の雑草にフィックスしてやったのだが・・・なんど聞いてもこごどんのKYな減らず口には閉口する。

  その後、もう一度ナイフリッジっぽいところと、マッチ箱があったが、通過。小窓の頭も気がつけば通過。どんどん進む。やがてとうとう小窓の王につく。ここは懸垂と聞いていたが、バックステップで降りることができた。たぶん雪が悪いと懸垂なのだろう。最大2ピッチの懸垂。懸垂支点はいっぱいあった。

  三の窓雪渓に降り立つと池ノ谷ガリーを降りてくるテレマーカーとあった。室堂から入って剣沢をすべり、長次郎雪渓ではなく八つ峰を登って、三の窓雪渓を下り、池の平らまで登り返し、小黒部谷を滑って、大窓に登り返し、白萩川を滑って馬場島に行くという。壮大だ。単独でロープも持っている。当然幕営具も持っているだろうが、荷物は小さい。池ノ谷ガリーを滑って降りてこなかったから、たぶんクライマーなのだと思う。ご苦労様です。

  ここで休んでいると、こごどんがそばに設営されているテントからラジオの音がするという。ラジオをつけっぱなしでテントを出るはずはないから、中で人が○○ではないかと不謹慎なことを行っている。その後、さて出発というときに、あっ、とこごどんが言う。???と思ったが、彼は自分のラジオの電源が入っていることに気づいたのであった・・・

  池ノ谷ガリーをひたすら登る。池ノ谷乗越は今日の幕営予定地だったが、通過。八つ峰を登ってくるクライマーが見える。そこを越えると長次郎のコル?には結構スキーヤーがいた。その後は最後の急雪壁。懸垂で降りる人とゆっくり雪壁を登る人で混みあっている。しばらくまってから取り付く。ひーひーで抜け、少しの上り下りがあって、ようやく山頂へ。

  山頂は登山者でごった返していた。ボーダー2名とスキーヤー1名がいたのですべりを見ていたが、いまいちであった。平蔵谷に下りていった。

 時間があったので 1時間くらい山頂にいた。写真をたくさん撮った後、火打パーティーと交信してみると返事が返ってきてなんだかうれしかった。

  1時ごろから下降を開始。懸垂してもよい場所が1箇所あったが、そのほかは問題なし。さくさく下る。
 早月小屋に着いたが、4時からしか売店をやらないと張り紙があったので4時まで我慢してからビールをかって乾杯する。こごどんはウイスキーと日本酒でよっぱらいまたもやウザかった。
  翌日は雨になるかも知れないので今日は小屋まで降りれてよかった。
 

<5/5>
4:00過ぎ 起床
7:00 早月小屋発
9:00 馬場島

 なんだが寝苦しくて4時過ぎに起床。昨日は熟睡できたのだが今日はいまいちであった。
  ゆっくり準備して出発。さくさく下って9時に馬場島へ。途中、少しぱらぱらと雨があったが、強くもならず天候はなんとかもってくれた。
  駐車場までもどり、 着替えて帰長。

  途中、吉川鮮魚店とラッピーに寄って帰った。


※水場はなかったけど、ガスは大きいの1本で済んだ。天候がよかったのでさくさく進めて、予定より早く帰ることができた。

馬場島を出発 取水口 タカノスワリ方面を振り返る
1600m地点 1900mくらい? 2100mくらい?幕営地

早月尾根をバックに

夕暮れ ドーム頂上
剣尾根 小窓の王 池の谷ガリー
池の谷ガリー 剣頂上いえ〜 早月小屋キャンプ場
   
馬場島    


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